こんにちは。コウです。

 

昨日はレンズの「傷」に関してお話しました。

僕らは中古を扱うので様々な状態のカメラを見ることになります。

 

 

元から綺麗なものは普通に綺麗ですが

こんなボロボロだったカメラがこんなに綺麗になるのか!とか

ジャンクで使えないと思っていたカメラが

少し修理しただけでとんでもない値段で売れた!とか

結構感動的な事もあったりします。

 

なので

このメーカーのこのカメラ、あるいはレンズは

この部分がよく故障するから

ここをちょこっと直してあげるだけでかなり利益取れるんです。とか

 

カメラによって

また年代によって

あるいは生産地によって様々な特徴があるんです。

 

個数をさばけばさばくほど

いろんな事が蓄積されていくのです。

今でも新しい発見もありますからね。

 

で、本題に入りますね。

 

レンズのくもり

レンズのクモリに関しては

大きく小、中、大があると思ってください。

 

レンズの傷、くもり、かび、バルサムの中で

一番撮影に影響するのがこのクモリです。

だからクモリには気をつけるべきです。

 

クモリは修理に出しても排除できるクモリと

できないクモリがあるんです。

それは外から見ても分かりません。

実際に修理に出して分解してレンズを手にとって

見るまでは分からないのです。

 

だからクモリは修理に出しても

「こりゃ無理だね。取れないですね。」

みたいな回答も実際多いです。

 

 

なのでなるべく曇っているレンズは扱いません。

唯一扱うのは「小クモリ」です。いわば「うす~いくもり」です。

ライトを照らすと、うすーく曇っている感じのやつです。

うすーくですよ。

白色に近づいていればそれは「中クモリ」に入っちゃうので

あまり扱いたくない部類に入ります。

あくまで透明にうすくクモリがかかっている感じのやつです。

あるいはレンズの一部だけが薄く曇っている感じのやつです。笑

 

これはだいたいのバイヤーは許容範囲だと思います。

もちろん神経質なバイヤーもいるので

必ず出品ページには記載してください。

 

 

よく見かけるのですが

ebayの日本のセラーで「Excellent+++」とかって

タイトルに書いてあるのですが、

その「Excellent+++」の基準は何なん?って思うんです。

そのセラーのページにはその基準の記載が一切無いんですね。

 

ただ単に「Mint」とか「NearMint」とか書いているだけなんです。

あいまいにNearMintとかで出品しても

バイヤーに突っ込まれたら言い返せませんよね?

「どこにもあなたの基準は書いてありませんよ」って言われるでしょう。

商品の状態の基準もしっかり記載しないと間違いなく突っ込まれますよ。

 

 

話が脱線しましたね。

小クモリがあるならあると必ず出品ページには記載してくださいね。

 

古いレンズの中には

「クモリ方を楽しむレンズ」というのも存在します。

クモリにもピンキリがあるので

レンズが曇った時のあの味のある表現力がいいんですよ~

みたいなレンズも実際に存在します。

 

 

なのでやはりそのレンズの表現力とか

どのようにしてそのレンズを使っているのかとか

深く知れば知る程、レンズはいろんな使い方がある事が分かります。

 

 

曇ってて当たり前のレンズもあるんです。

そういう歴史というか特徴を知らないと

あ、このレンズは曇っているから売れないだろう。と

勝手に判断してスルーしちゃうんですね。

実は全然売れるのに。

 

 

そのような事もあるので

一概にクモリ=使えないレンズではないのです。

クモリも味なのです。

デジタルの場合のクモリは嫌がられますが

オールドマニュアルレンズに関しては個別に違うので

レンズをよく知らないとね。

 

 

実際僕が経験した話をしましょうか。

 

もう4年くらい前でしょうか

京都の「カメラの○○ワ」に言った時の話です。

その店は2階に中古があるのですが

いろんなカメラ、レンズを僕が見ていました。

するとキヤノンのおそらくEF70-200だったと思うんです。

「小クモリ」という表示がされていて結構安かったんです。

 

 

どれくらいのクモリなんだろうかと思い

定員にこれちょっと見ていいですか?と言って

カウンターに持っていってLEDライトを貸してもらって

後ろ玉から照らして前玉の方から覗いたんです。

 

 

そしたら

パッと照らすと間違いなく曇っていました。

しかし、よーく見てみたんです。

ん? これはもしや?と思って

店員に聞いてみたんです。

 

 

「これってやっぱり曇っていますよね?」

すると店員もライトを照らして覗きながら

「そうですね。これはキヤノン特有のクモリですね」と。

僕は「そうですか… ま、小クモリなのでそのまま買いますわ」と

そのまま買って家であることをしてみたんです。

 

 

それは後ろ玉をクリーニング液を使って

綺麗に拭いたんです。

そしたら、あらまぁ!ぴっかぴか!

クモリなんて一切ありませんでした。

やっぱりな。

 

 

何かクモリ方が怪しかったんです。

あきらかに汚れのような感じがしたんです。

僕の勘は当たっていました。

「キヤノン特有のクモリ」なんてどこにもなかったのです。笑

くもりと思ったがくもってなかった

こんなラッキーな事もあったりします。

 

なのでレンズを直接店舗で購入するときには

レンズの状態は見れるようにした方が良いでしょう。

外で仕入れる時は必ずレンズ拭きとLEDライトは持っていってました。

 

次回は「カビ」に関してお話しますね。

 

 

 

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